てまごこちカレー誕生秘話
きっかけは2011年の東日本大震災。「自分は何ができるのだろうか」と日々、考えを募らせていました。自分の足で向おうと思っても道路が塞がれていけない、炊き出しも「材料は?場所は?」。
今日ならいろんなボランティアの方法があることを知っていますが、当時はどうしたらよいかわかりませんでした。
僕は料理人。だから、生まれた
何がベストな方法か悩むなか、ふと自分のお店で料理を作っている時に「僕は料理人。だとしたら、おいしいご飯で笑顔を作ることしかできない。」開発、試行錯誤を100回以上もの失敗と経験を重ね、出来上がったのがこの「てまごこちカレー」です。ひとてまを込めたカレー
たくさんの手間ひまをかけて作るてまごこちカレー。1パックにかかる時間は96時間です。
なぜ96時間というと、フランス料理で「シュエ」と呼ばれる技法があり、96時間かけて「煮込み」「冷まし」また「煮込み」と繰り返す技法です。
多くの時間をかけることでコクと旨味が2倍、3倍と凝縮され、口の中でジュワと美味しさが広がるのです。
レトルトパックに旨みと思いをぎゅっ!
通常は具材の食感や形を残すために「ルウと具は別々にパッキング」されています。てまごこちカレーでは、野菜、肉、スパイスなどの材料を具材がなくなるまで炊き上げたものをパッキング。
そうすることで、具材とルウの見事な味のハーモニーを壊さずにお届けする事が出来ます。
3人しか知らない!門外不出のレシピ
レシピを知っているのは国内ではシェフと工場長らのみです。野菜を煮詰めた時の糖度や煮込中の野菜の水分量など、全ての工程と作業を監視し、満足できない仕上がりのときは一からやり直し。
手抜きせずに徹底的に細部までこだわるからこそ、本物の美味しさが実現するのです。
‘見えないものにこそ本物が宿る’
深みのある味わいはあなたの味覚にきっと感動を届けてくれることでしょう。
ラポール・ド・クニトミ 尾畑 和雄